意外と簡単?アガベ実生のやり方

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オテロイやホリダ、ユタエンシスなどアガベには様々な種類がありますが、どれも同じ方法でタネから育てることができます。本記事ではそんなアガベの実生方法について解説します。

自分もアガベはいろいろな種類を実生していて育成記録も書いています。(育成記録があるものはリンクになっています)

  • アガベ オテロイ (2024)
  • アガベ チタノタ (from イラン) (2024)
  • アガベ チタノタ ‘ブルー’ (2024)
  • アガベ ホリダ (2024)
  • アガベ ユタエンシス ‘コンパクタ’ (2024)
  • アガベ エボリスピナ (2024)
  • アガベ エボリスピナ ‘ヘイフォード’ (2024)
  • アガベ ピグマエア (2024)
目次

種子を手に入れる

何はともあれ種子を手に入れる必要があります。いくつか方法がありますが、基本的にはシードストックなどの Web ショップで購入するのが間違いありません。

シードストックで購入した種子

Web ショップ

まずは販売サイトのご紹介。このどちらかから購入すれば間違いないと思います。

メルカリ、ヤフオク

メルカリやヤフオクでも種子が販売されています。ただし、フリマサービスは当たり外れがありますので信頼できる販売者さんからの購入をおすすめします。

SNS

販売者さんがオアハカやイランなど海外から輸入された種子を販売されていることがありますが、そういった情報はXやインスタで入手するしかありません。いつでも購入できるわけではないので運にも左右される入手方法です。

ロウルサンコさんのチタノタ種子は一時期メルカリで購入できましたが、そういった情報も趣味家さんのSNS投稿から入手できます。

シードストックとはまた一味違った実生株が生まれるかもしれないので、気になる販売者さんや趣味家さんはフォローしておきましょう。

種子を水に浸ける

購入した種子が到着したら浸水作業 (浸種) をおこないます。この処理で種子に水を吸わせて発芽を促すことができます。浸けるための水はベンレートという殺菌剤を溶かした水。浸水する時間は12時間ほどです。

このとき植物活力剤のメネデールを入れている方もいらっしゃいます。いつも自分はメネデールは混ぜていませんが、ちゃんと発芽してくれています。心配な方は入れると良いと思います。

ベンレート水溶液に種類ごとに浸種する

用土の準備

播種するときの用土は、アガベ育成用にブレンドした自作の用土を使っていたこともありますが、最近では手軽かつ低コストであることを意識しています。実生株は腰水で育成するため劣化が早く、鉢上げした後は用土は破棄してしまうことが多いためです。

鉢には2種類の用土を順番に入れていて、鉢の7、8割ほどにプロトリーフの「室内向け観葉・多肉の土」を入れて、その上からプロトリーフの「盆栽の土」を敷いています。

室内向け観葉・多肉の土

プロトリーフの室内向け観葉・多肉の土は、うちに大量にあったことと手軽かつ低コストなため採用しています。

一方、この用土を利用している中で2点ほど気になっていることがあります。

  1. 実生では腰水にする期間が長いため、配合されている赤玉土や鹿沼土が崩れて鉢底に溜まってしまう
  2. 肥料分が含まれているので、実生株にとって良い土なのか疑わしい

この2点によって成長に大きな問題が起きているわけではありませんが、気になる方は実生用に用土を用意してもいいのかもしれません。

盆栽の土

プロトリーフの「盆栽の土」は赤玉土の細粒がメインの用土で、発芽したばかりの根が用土に入り込んでいきやすいように敷いています。安くて適度な量で助かります。

ただし、鹿沼土も入っているので、赤玉土の細粒のみの方が美観としては良いのかなと思っています。2Lくらいで安い赤玉土の細粒ないかな〜

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タネを蒔いていく

種子を蒔くことを播種と言います。用土はあらかじめ水をかけておき種子を用土の上に置いていくだけです。細かい作業になるのでピンセットがあると便利。自分は1つのプレステラ105 (浅) に 3 x 4 で12個の種子を整列させて置いていきます。

アガベの発芽に光の有無は関係ないようなので、発芽を観察できるという理由から覆土しないほうが良さそうです。手間も省けますしね。

種子を蒔き終わったら、ラップを被せて湿度が高い状態をキープ。用土が乾かないように腰水で管理します。

播種が終わった状態 (ざっと72個ほどの種子が播種されている)

発芽までのお世話

発芽するまでは朝昼晩の1日3回、霧吹きしてラップ内の湿度が下がらないようにします。気温は15 ~ 25℃程度が良いさそうです。冬に播種するなら暖房をつけて調整してあげるといいかも。

種子の鮮度にもよると思いますが、播種してから2、3日もするとかなりの割合で発芽がはじまります。

黒い種子から白い根が出てきた

発芽してからの育成方法

発芽したばかりの子苗は水切れに弱いので用土が乾かないようにします。アガベなら、ある程度の大きさになるまで腰水で管理してしまって問題ないです。

最初のころは発芽していない種子も残っていると思いますが、ラップは外して霧吹きは継続するようにしています。

基本的には鉢をトレーに入れて腰水で管理する

播種から2ヶ月もすると本葉が3枚くらいは展開してきます。この段階でも腰水管理なのでコケなどが生えてきますがアガベの成長には影響ないと思います。

播種から2ヶ月ほどのチタノタ

播種から5ヶ月もしてくるとサイズも大きくなって圧迫感が出てくるのでそろそろ鉢上げかな… (ここで、スペースがないことに気づいて白目をむくまでがセット)

播種から5ヶ月くらいのオテロイ
播種から4ヶ月くらいのエボリスピナ

鉢上げした後は、通常のアガベの子株と同様の管理で問題ないと思います。

まとめ

今回はアガベの実生のやり方を解説しました。やってみると意外と難しくないのでぜひチャレンジしてみてください!

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