アガベ用の用土配合
赤玉 (2) : 軽石 (10) : ゼオライト (1) : 竹炭 (1) : ゴールデン培養土のペレット (1)
アガベには水はけを良くしてすぐに乾く用土が適していると言われています。そのため、軽石をメインとした配合にしています。その他の基本用土を混ぜている目的としては下記のとおりです。
- 赤玉土 : 保水性や保肥性の調整
- ゼオライト : 根腐れ防止
- 竹炭 : ミネラル分の補給、pH調整
- ゴールデン培養土のペレット : 保水性の調整、元肥
用土のpHについて
アガベの故郷であるメキシコの土壌は石灰岩によって構成されているためアルカリ性です。しかし、現地では酸性雨が降るので土壌は中和されて弱酸性になっているようです。事実、アガベは弱酸性くらいの用土が良く育ちます。
そのため全体的に弱酸性になるようにしています。竹炭は強いアルカリ性のため入れすぎに注意しますが、根酸によって用土が酸性になっていくと考えられるため、アガベが水を吸いはじめたら土壌pHがちょうどよくなっていくイメージで配合しています。
他にもサンゴ砂や牡蠣殻を混ぜる方もいらっしゃいます。これも現地の石灰岩質の土壌を参考にしたものであると思います。塩抜き済みのものを選ぶ必要があるのでめんどうですが、ミネラル分を供給する目的で竹炭の代わりに入れてもいいかもしれません。
ディッキア用の用土配合
赤玉 (4) : 軽石 (4) : ゼオライト (1)
ディッキアはアガベと比較して水持ちの良い用土が適していると言われています。そのため、軽石と赤玉を1対1の割合で混ぜて保水性を調整し、根腐れ防止の目的でゼオライトを混ぜています。
無機か有機か
趣味家の方々が発信されているディッキアの用土は無機系と有機系で二分しています。自分は手元にある軽石と赤玉土で作りやすかったので無機系を採用しています。一方、有名な趣味家さんから購入したディッキアの用土が無機オンリーではなかったことと、野菜などに使う培養土で調子良く育つと耳にしたので近々検証してみたいなと思っています。
コーデックス用の用土配合
赤玉 (4) : 軽石 (10) : ゼオライト (1) : ゴールデン培養土 (1)
パキポディウムやパキプスに使っている用土です。ほぼアガベと同じなんですが、水持ちを良くするために赤玉土の割合を増やしています。アガベのように乾燥気味に管理してしまうと落葉する感じがあるためです。
それぞれの基本用土について
それでは配合に使っている基本用土の説明とぼくが購入しているものをご紹介します。
赤玉土
赤玉土は保水性や保肥性が高い弱酸性の用土です。
赤玉土はプランテーションイワモトの焼成硬質赤玉土の小粒を利用しています。いわゆる三本線と言われている赤玉土です。崩れた赤玉土は濡れると泥状になってしまい根が酸欠に陥る恐れがあるため、なるべく崩れにくいものを使うようにしています。灌水頻度が高かったり腰水にするならなおさらです。
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問題は焼成の硬質赤玉土の供給が需要に追いついておらず、在庫が無い状態が続いていることです。そのため、焼成ではない硬質赤玉土の利用も検討しています。
軽石
軽石は水はけが良く通気性に富む用土です。水はけの良い用土を好むアガベに適している用土と言えます。
自分は日向土よりもあかぎ園芸さんで購入できる軽石のほうが見た目が好みなのでこちらを愛用しています。
ゴールデン培養土のペレット
アイリスオーヤマのゴールデン培養土に含まれているペレットです。バーミキュライトやパーライトが混合されているので、ふるいに掛けることで簡単にペレットだけを分離することができます。
ペレットには肥料分が含まれており、ぼくは元肥の入った赤玉土くらいのイメージで利用しています。
竹炭
竹炭には透水性や通気性といった特徴のほか、植物の生育に必要なミネラル分が含まれています。また、アルカリ性でもあるため、根酸によって低下した土壌酸度を調整してくれる効果もあるのではと考えています。
竹炭は少し値が張りますが「竹翁」を利用させていただいています。
ゼオライト
ゼオライトは、保肥力と通気性を改善することができる基本用土で、他にも根腐れ防止効果があるとされています。
ぼくは北海道仁木産の仁木ゼオライトを使っています。
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まとめ
あくまで自分の環境でうまくいっている配合のご紹介ですので、ご自身の灌水頻度や風通しなど環境に合わせて配合割合は調整していただければと思います。
もし2024年内でアップデートがあれば追記します。